【レース概要】
東京競馬場:芝1800m
3歳以上牝馬・オープン・GII(別定)
3歳以上の牝馬限定重賞レースとして1953年に創設。名称は時代の流れとともに変わっているが、現在はエリザベス女王杯のステップレースとして実績馬が集うレベルの高いレースが多い。ただし、波乱の多いレースとしても有名である。
■参考:東京競馬場 芝1800mの傾向
【過去のデータ分析】
※過去21年分
1.人気別成績
[分析]
過去21年分を見ても1番人気の複勝率75%超えは目を惹くものの、勝率に関しては30%に届かない。特に2番人気の成績が悪く簡単な決着にはならない。一方で、4・5番人気の活躍、穴っぽいところでは7番・11番人気が健闘している。
2.馬番別成績
[分析]
6番・7番が勝率ゼロとなっているが、それほど大きな差はなく全体的には外枠がやや有利といった程度。奇数枠の活躍が目立つので注目したい。
3.脚質別成績
[分析]
先行、差しが連対の半数以上を占めている。直線の長い東京競馬場だけに後方からの追い込み馬も目立つが逃げて押し切る馬もいるのでメンバー構成をしっかりと見た上で判断したい。
4.前走着順別成績
[分析]
前走で連対していた馬はそのまま好走しやすいものの、前走の着順に関わらずここで巻き返してくる馬もいるので前走大敗している馬でも軽視はできない。
5.前走競馬場別成績
[分析]
夏をゆっくり休んだ馬よりは夏競馬でしっかりと力をつけてきた馬の台頭が目立つ。特に札幌、函館組は出走してきた場合は要注意。
6.馬体重別成績
[分析]
勝ち馬のほどんどが420~500kg。500kg以上の馬は連対率こそいいものの勝鞍は1つしかないので小柄な馬、500kgを超える大柄な馬を購入するときは注意が必要。
7.年齢別成績
[分析]
牝馬ということもあって極端な数字が出ているが連対している馬のほとんどが4・5歳馬。他の年齢に関しては余程状態が良くなければ本命としては指名しにくい。
8.前走レース別成績(TOP10)
[分析]
夏競馬もしくは阪神を使ってきた馬はそれなりに結果を残している。注目してほしいのはヴィクトリアマイル組が不甲斐ない点。ヴィクトリアマイル組は人気にもなりやすいと思うので配当妙味を狙うなら思い切った判断もいいかもしれない。
9.種牡馬別成績(TOP10)
[分析]
古いデータだが、最近のものを見てもディープインパクト産駒は複勝率は50%を超えるものの勝鞍はまだなく、種牡馬による判断はできない。近10年の種牡馬成績は東京競馬場 芝1800mの傾向を参照してください。
10.結論
エリザベス女王杯の前哨戦と位置付けられ、4歳・5歳が力を示している。1番人気は複勝率では信頼できるが、2番人気が不甲斐ないこともあり波乱も十分あるレース。ここを初戦とするよりも一度使った馬のほうが成績は断然に上で、ヴィクトリアマイル組は余程状態がよくない限りは紐程度の評価でよい。