ヴィクトリアマイル(2015年~2024年)の過去10年間のデータを分析し、人気、脚質、血統、前走レースなどの傾向を詳細にまとめました。
🏆 人気別傾向:波乱含みのGⅠ
過去10年で1番人気の勝率は20%(2勝)と低く、2番人気・3番人気はともに未勝利。一方で、4~5番人気が各2勝、6~9番人気が3勝、10番人気以下も1勝を挙げており、上位人気馬の信頼度は低めです。特に2015年には18番人気のミナレットが3着に入り、3連単でGⅠ史上最高配当となる2070万馬券が飛び出すなど、波乱傾向が強いレースです。
🐎 脚質傾向:差し馬が優勢
過去10年の脚質別成績では、差し馬が7勝を挙げており、勝率8.8%、連対率16.3%、複勝率22.5%と好成績を収めています。一方で、逃げ馬は1勝(勝率10.0%)、先行馬は2勝(勝率5.4%)、追込馬は未勝利(勝率0.0%)となっており、差し馬が中心となる傾向が見られます。
🧬 血統傾向:ノーザンダンサー系が好成績
父系統別の成績では、ノーザンダンサー系が勝率11.1%、連対率22.2%、複勝率27.8%と好成績を収めています。サンデーサイレンス系は勝率5.9%、連対率11.8%、複勝率18.5%とまずまずの成績ですが、ミスタープロスペクター系は勝率3.6%、連対率7.1%、複勝率10.7%とやや劣勢です。
🏁 前走レース傾向:阪神牝馬S組が中心
過去10年の3着以内馬30頭中11頭が前走阪神牝馬ステークス組であり、特に2016年以降は好走が目立ちます。また、大阪杯や中山牝馬ステークス、高松宮記念などのGⅠ・GⅡレースからの参戦馬も好成績を収めており、前走が重賞レースであることが好走のポイントとなっています。
📊 その他の傾向
- 年齢:4~5歳馬が好成績で、過去10年の3着以内馬30頭中26頭を占めています。6歳以上の好走例は少なく、穴馬としての期待となります。
- 枠順:内枠(2~5枠)の複勝率が高く、特に3枠が最多の5勝を挙げています。外枠(8枠)の好走例もありますが、全体的には内目の枠が有利とされています。
- 前走着順:前走1着馬の勝率は0.0%と不振傾向にあり、前走で2~5着だった馬の巻き返しが目立ちます。
✅ まとめ:予想のポイント
- 波乱含み:上位人気馬の信頼度が低く、中穴~大穴の好走が目立つ。
- 差し馬中心:差し脚質の馬が好成績を収めており、展開に左右されにくい。
- 血統重視:ノーザンダンサー系の血統を持つ馬が好成績
- 前走重賞組:前走が阪神牝馬ステークスや大阪杯などの重賞レースだった馬が中心。
- 4~5歳馬が主力:年齢的には4~5歳馬が好成績を収めている。
- 前走優勝馬:意外なデータですが前走1着馬が苦戦。馬券には絡むが疲労が原因か?